交通事故治療

交通事故について

交通事故の施術とは

交通事故施術とは、一般的に交通事故が原因による外傷の施術のことを指し、主に自賠責保険を使用します。

打撲

打撲となる箇所は、身体の様々なところにあります。例えば膝や大腿部、手や肘、肩に腰などがあり、受傷した際はすぐに自覚します。

捻挫

手首や足首、首の部分等に外から加わる衝撃によって、歪みや捻じれが生じて発症するケガのことです。
特に首や腰の部分は、交通事故に遭ってからある程度の時間が経過してから発症することもあるため、注意が必要となります。

むち打ち損傷については、別で詳しくご説明致します。

挫傷

背中や腕、大腿部などに対して、身体が倒れてしまう瞬間などの踏ん張る力などによって発生する症状です。

場合によっては、打撲でもないのに2~3日後に内出血が現れることもあります。捻挫と同じように、症状が出るまでに時間差が生じることがあります。

当院では、交通事故によって発生した様々な症状のお悩みを解決すべく、いかなるご相談も承っております。なかなか治らない、通院が困難、今通っている院が合わないなど、なんでもご相談ください。

※交通事故施術は自賠責保険を適用できるため、患者さんが施術費を負担することは一般的にはありません。交通事故に遭ってしまうと、普段の生活では滅多に傷めないような箇所を痛めてしまうこともあり、放置していると長期的な痛みや機能障害、2次的障害などへと発展してしまう恐れがあります。そのような事態にならないためにも、早期施術と完治するまでの通院をお勧めします。

施術の流れ

交通事故施術の準備

STEP1
まずは警察へ交通事故の届出
加害者・被害者から届けを出すことが必要です。ケガを負ってしまった場合には、『人身扱い』の届出が必要となります。また、事故後に交通事故証明書取得のため、お早めに自動車安全運転センターへ行くことで、仮渡金の請求等がスムーズに進められます。
STEP2
相手(加害者)の情報を収集
相手方の氏名や連絡先、住所や車のナンバーなどを控えておきましょう。また、そのほかにも自賠責保険や自動車保険の会社名、証明書番号に勤務先なども諸々控えておくと尚良いです。運転者が業務中であった場合、雇用主も賠償責任を負うことがあるため、会社に関連する情報も控えるように努めましょう。
STEP3
現場での目撃者を確保
相手方とトラブルになってしまったとしても、通行人や目撃者などの第三者の意見は効果があります。そのため、協力を得て証言やメモは取っておくようにしましょう。証人となってもらうこともあるかもしれません。
STEP4
現場の記録
事故後は、徐々に事故当時の記憶が薄れていってしまいます。そのため、できる限り現場の見取り図や写真などの記録をしておくことが大切です。賠償交渉が終わるまで取っておくと良いでしょう。
STEP5 
病院にて医師の診断を受ける
交通事故施術を受けるためには、医師の診断が必要となります。 また、接骨院・整骨院で施術を受ける場合は、保険会社へその旨を伝えておきましょう。 保険会社より当院へ施術のための連絡がきてから、施術が開始されます。

※直接当院へお越しの場合は、検査を受けていただくための医療機関をご紹介致します。

交通事故施術の流れ

STEP1
お電話および、直接ご来院
お電話でのご予約、または直接お越しくださいませ。その際に、以下の内容を準備していただくと、流れがスムーズになります。

○加入されている保険会社および連絡先※ご担当者名もご存知であれば併せてお教えください。
○病院を受診された方は、診断名
STEP2
カウンセリングシートの記入
当院にて、保険会社へ手続きを行います。
  • 交通事故が発生した日時や当時の状況
  • 医師が診断した内容について
  • ケガの状態
  • 加入している保険会社の確認
STEP3
施術プランの計画
交通事故で負ってしまったケガの状態を、直接触ったりして確認します。痛みや腫れ、熱をもっているかどうかや、機能状態などの検査やテストを行った上で、施術プランの計画をたてます。
STEP4
施術の開始
患者さんの症状に合わせて、マッサージや超音波施術、テーピングに電気療法などの様々な施術法の中から選定し、プランを決定します。また、患者さんの日常生活でできるようなリハビリなども行っていきます。
STEP5
施術の終了
症状によって個人差がありますが、おおよそ3~6ヶ月ほどで施術完了です。施術完了後は、保険会社へ伝えていただき、費用等の計算をしてもらいます。その後は、明細入りの示談内容書をご確認の上、ご納得いただいたら署名をいただき、完了となります。

交通事故の症状

むち打ち症

交通事故に遭った際によく出る症状の『むち打ち症』は、別名『外傷性頸部症候群』『頸椎捻挫』ともいわれています。

むち打ち症の由来は、ぶつかった時の衝突等で首や背中に強い負荷がかかると、まるで鞭のようにしなることで痛みが生じるために付けられた名称です。

このむち打ち症には、軽いものから後遺症にまで発展するものもあります。

むち打ち症の原因

むち打ち症の原因となる事柄は、主には交通事故ですが、その他にも体操・スノーボード・ラグビーやサッカーなどでも起こりえます。

また、上記スポーツ以外でも、単純に転倒してしまった場合にも発症することがあります。

むち打ち症の症状と分類

頚椎捻挫型

首周りの筋肉や靭帯が損傷し、首・肩・背中やその周辺に痛み・可動制限が起こってしまう症状です。

神経根症状型

頚椎から出ている神経が圧迫されている状態です。この状態では、首や頭の痛み、腕に対してのしびれやだるさ、筋力低下などを引き起こします。

バレ・リュー症候群型

後部交感神経が損傷していたり、圧迫などが原因で頭にいく血流が低下している状態です。この状態では、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、眼の疲労などを引き起こします。

※むち打ち症では、その日のうちに出る症状よりも、次第に症状が出てくるケースがほとんどです。事故後は大きな異常が見られなくとも、すぐに診断を受けるようにしましょう。

むち打ち症を左右する要因(当院の症例から)

衝撃(追突)の認識 事故時にしっかり身構えていることで、まったく認識していない人に比べ症状が軽くなります。
首の太さ・長さ 強い衝撃や負荷が首にかかるため、細い首や長い首は重い症状が出やすい傾向があります。特に女性は注意が必要です。
年齢 年齢を重ねるにつれ関節の可動域が狭くなっているので、衝撃によってかかる負荷が大きくなるため、高齢の方ほど重症になる傾向があります。
衝撃の方向 正面に比べ、斜め後ろからの強い衝撃のほうが重症になる傾向があります。
車のヘッドレストと後頭部の距離 ヘッドレストと後頭部との距離が大きければ大きいほど、首の振り幅が大きくなるため、重症になる傾向があります。
衝突時の衝撃の大きさ(相手の車のスピードの速さ) 速ければ速いほど、反動も大きいため重症になる傾向があります。
衝突後の車の動き 衝突時にブレーキを踏んだままでいると、衝撃をもろに身体に受けてしまうため、重症になる傾向があります。

補償や慰謝料

交通事故の補償・慰謝料について

慰謝料は、事故に遭ってしまった方の心の負担や苦痛などを、金銭によって癒す賠償となります。

事故によって負ってしまったケガを施術するため、自賠責・任意保険を利用した場合、それらの施術時に必要となった文書料や休業損害、慰謝料等が支払われるため、被害者の負担となる費用はありません。

交通事故の補償(慰謝料含む)の限度額と種類

傷害による損害

被害者お一人につき、4,200円/日、最大で120万円となっております。

傷害による損害の対象となる費用は、施術や文書料、休業損害に関わる費用や慰謝料などになります。

後遺障害による損害

被害者お一人につき、最大で4,000万円(要常時介護 第1級)となっております。

後遺障害による損害の対象となる費用は、障害の程度によって支払われる逸失利益や慰謝料等が異なります。

死亡による損害

被害者お一人につき、最大3,000万円となっております。

死亡による損害の対象となる費用は、葬儀や逸失利益、被害者・遺族に対する慰謝料などになります。

詳しくは院長に御相談ください。

交通事故の補償の支払い基準

自賠責保険は、交通事故被害者に対して、政令で決められている保険金などの限度額の範囲内で支払われるものになります。

損保会社は、傷害・後遺障害・死亡に分けて、決められた金額を支払わなければならないと決められています。この金額の算定基準には、被害者の労働能力喪失率、修了可能年数や年齢毎の平均給与額や平均余命年数なども含まれます。

保険金が適用されないケース

交通事故でも、100%被害者の責任によって発生した事故の場合は、自賠責保険の支払い対象に含まれません。

具体的には、下記の通りとなります。

被害者車両が、センターラインをオーバーして起こった事故の場合
被害者車両の信号無視で起こった事故の場合
被害者車両が追突した側だった場合

また、交通事故には自賠責保険、職場での災害には労災保険がご利用になれます。

国民健康保険
共済保険
組合保険
後期高齢者医療制度
労災保険
生活保護・母子家庭等医療費助成制度

他に、交通事故の自賠責保険も扱うことができます。